畳床

 畳床は、ワラだけで作ったワラ床、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードをワラで挟み込んだワラサンド床とワラを全く使用しない建材畳床があります。現在、主に使われているのは建材畳床です。それぞれ日本工業規格(JIS)で品質の基準が定められています。ワラサンド床と建材畳床は、素材の組み合わせ方法によってさまざまな呼び方がされています。

 「ワラ床」は、約40cmの厚さに層になるように縦横に積んだ乾燥したワラを機械で約5cmに圧縮して縫い上げたものです。配列層を多くし、縫い目間隔が細かくしたものほど高級品です。その中でも、裏にシュロを編んだものやゴザ(丹波裏)を使ったものが最高級とされています。最近では、防虫加工紙を使用していますが、天然素材のため通気を良くするなど日頃の管理が必要です。
 ワラ床の特長は、力強い弾力性と優れた耐久性を備え、心地よい足触りと快適な気分を与えてくれることです。

 「ワラサンド床」は、ワラ床の良さをそのまま生かして、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードを組み合わせた合成床です。ポリスチレンフォームを使用したものは断熱・保温に優れ、湿気に強く、しかも軽量です。インシュレーションボードを使用したものは冷暖房効果に優れており、それぞれの使用目的によって使い分けられています。

《問い合わせ先》
全国畳床工業会
全日本JIS畳床工業協同組合
〒340-01 埼玉県幸手市大字惣新田1305-1

TEL (0480)48-1038,1076
FAX (0480)48-1057


 「建材畳床」は、ワラを全く使用していないインシュレーションボード及びフォームポリエスチレン板を主材料として製造した畳床です。さまざまな構造のものがあります。最近では、ワラ床に代わって主に使われています。

 特長は、ワラ床より軽く敷き面がきれいで、ダニやカビが発生しにくい、加工がしやすいことなどです。床暖房用や置き畳などに最適です。

 インシュレーションやフォームポリエスチレンもリサイクルできますが、これらとは異なったリサイクル原料を使用した畳床、自然に優しいエコマークの畳床、炭の入った畳床などもあります。

インシュレーションボードのみのタイプインシュレーションボードと
ポリスチレンフォームの2層タイプ

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